特定施設入居者生活介護が適用される施設では、介護報酬は要介護度ごとに固定額(いわゆるマルメ)となりますので、寝たきりになってしまい毎日多くの介護が必要になっても自己負担額は一定です。一方、ホームヘルプサービス(訪問介護)は使っただけ自己負担をするシステムですので、住宅型有料老人ホームでは介護度が低い場合は介護付有料老人ホームより自己負担が小さくなりますが、介護度が高くなると自己負担がより大きな額になってしまいます。

特に在宅介護サービスの限度額を超えてしまうほど介護が必要になった場合は、100%自己負担でサービスを利用することになってしまい(平均的には1時間1500円程度)、思った以上に費用がかさんでしまったということもあります。

ホームヘルプサービス(訪問介護)を使う住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅を選ぶ場合は、どの程度のサービスまで介護保険や管理費などで賄え、賄えなくなった場合にいくら追加費用がかかるのか、確認をする必要があります。

住宅型有料老人ホームによっては、介護保険の限度額を超えてしまわないようなケアプランを組み、どうしても越えてしまうサービスは施設に所属する介護・看護職員が管理費内で提供することで大幅な追加料金を発生させないような価格体系を導入しているところもあります。

【介護付と住宅型の介護保険自己負担額の例】

  要支援1 要支援2 要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5
介護付 6,090 14,070 17,130 19,230 21,330 23,400 25,530
住宅型 4,970 10,400 16,580 19,480 26,750 30,600 35,830
  • 介護付の場合は、実際に受けたサービス量にかかわらず介護度ごとに自己負担額は一定となります。
  • 住宅型の場合は、上記が介護保険限度額までサービスを受けた場合の自己負担額となります。限度額以下しかサービスを受けない場合は、これ以下の負担となりますが、限度額を超えてサービスを受けた場合は、上記自己負担額に加え1時間1500円ほどの追加費用を徴収されるケースがあります。

グラフ1

  • 介護保険サービスの平均単価を1時間3000円として試算(自己負担は300円)。
  • 住宅型の場合、限度額を超えたサービス部分には1時間1575円(介護保険適用外)が課金される前提。

グラフ2

  • 介護保険サービスの平均単価を1時間3000円として試算(自己負担は300円)。
  • 住宅型の場合、限度額を超えたサービス部分には1時間1575円(介護保険適用外)が課金される前提。

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