訪問入浴介護の概要

家庭に簡易浴槽を持ち込み、看護師や介護職員から介助を受けながら入浴できるのが訪問入浴介護です。

利用の対象となるのは、主に次の場合です。
@病気などのため、通所介護施設などで入浴することが難しい。
A病気などのため、自宅の浴槽でうまく入浴することが難しい。
B自宅に風呂が無く、病気などのため外出も難しい。

入浴は身体に負担がかかるため、利用にあたっては、あらかじめ主治医の許可をとることが必要です。

訪問介護サービスの流れ

訪問入浴介護のサービスの流れは、主に次の通りです。

 

@入浴前の健康チェック 看護師または介護職員が、血圧や脈拍、体温を測定して体調の確認を行う。体調がすぐれない場合は、入浴を中止する。
A入浴

通常、10分程度の入浴を行います。体調の具合で、全身浴が難しい場合は、バケツや洗面器にお湯を入れて手足を付ける「部分浴」や、蒸しタオルなどで拭く「清拭」にとどめる場合もある。

 

B入浴後のケア タオルで身体を拭いたり、髪を乾かしたりするほか、水分補給、爪切り、髭剃り、保温クリームの使用など、さまざまなケアを行います。

   

 

 

             

訪問入浴介護の留意点

訪問入浴介護のサービスを受ける際にはいくつかの準備が必要となります。

主な注意点は、次の通りです。

  • 簡易浴槽の設置およびスタッフの作業スペースとして、2〜3畳ぐらいのスペースを確保する
  • 駐車場がない場合は、事業者が路上駐車許可を取っているかどうかを事前に確認しておく。事業者が許可を取っていない場合は、家族が警察で許可を取って対応する
  • 着替え、タオル、洗面器などを準備しておく
  • 好みのシャンプーや石けんなどがある場合は事業者に相談する。事業者によっては、指定のものしか使えない場合もある
  • 急な体調の変化によってサービスが利用できなくなった場合、キャンセル料がかかるかどうかを確認しておく
  • 胃ろうや経管栄養、呼吸器をしている場合、事業者によってはサービスを受けられないことがあるので、事前にケアマネージャーや事業者に相談しておく


また、簡易浴槽の運搬は重労働となるため、スタッフに男性が含まれている場合が大半です。要介護者が女性の場合、男性による介助に抵抗を感じることもあるので、本人の意思を確認したうえで、同性のスタッフだけで介助してもらえるか相談してみましょう。

訪問入浴介護の費用の目安

訪問入浴介護の対象者

要支援1以上、要介護1以上
 

訪問入浴介護の費用の目安

要支援の場合(要支援1〜2まで料金は同じ)

  • 全身浴(看護師1人+介護職員1人)……8,540円/回(自己負担額:854円/回)
  • 部分浴(看護師1人+介護職員1人)……5,980円/回(自己負担額:598円/回)
  • 清拭(看護師1人+介護職員1人)……5,980円/回(自己負担額:598円/回)

※体調が安定しているときは介護職員2人でサービスが提供される場合があり、費用は5%減額となる。

要介護の場合(要介護1〜5まで料金は同じ)

  • 全身浴(看護師1人+介護職員2人)……12,500円/回(自己負担額:1,250円/回)
  • 部分浴(看護師1人+介護職員2人)……8,750円/回(自己負担額:875円/回)
  • 清拭(看護師1人+介護職員2人)……8,750円/回(自己負担額:875円/回)

※体調が安定しているときは介護職員3人でサービスが提供される場合があり、費用は5%減額となる。
 

訪問入浴介護の申込先

要支援の場合
主治医の許可をもらったうえで、地域包括支援センターで介護予防ケアプランを作成してもらう。

要介護の場合
主治医の許可をもらったうえで、ケアマネジャーにケアプランを作成してもらう。

その他の入浴介助

入浴についての介助だけなら、訪問介護通所介護(デイサービス)、通所リハビリテーション(デイケア)でも受けることができます。
簡易浴槽の運搬などの手間や、サービスを提供するスタッフ数の多さなどから、訪問入浴介護は比較的利用料金が高いので、身体の状況に合わせてうまくサービスを使い分けると良いでしょう。

入浴介助について、訪問介護および通所介護の特徴は次の通りです。

  • 訪問介護……自宅の浴槽を利用して、原則、ホームヘルパー1人が介助を行う
  • 通所介護(デイサービス)……デイサービスセンターなどの浴槽を利用して、介護職員が介助を行う。一度に入浴する人数や介助者の人数は、事業者によって異なる
  • 通所リハビリテーション(デイケア)……老人健康保険施設などの浴槽を利用して、介護職員が介助を行う。一度に入浴する人数や介助者の人数は、事業者によって異なる