小規模多機能は「通いを中心に泊まりと訪問を柔軟に組み合わせてサービスを提供する」と言われてます。
しかし、大きな落とし穴がありますので気をつけてください。 


1.生活の場は在宅です。
当然ですが、在宅生活を支える事業だから、小規模多機能も在宅への訪問介護が中心になる必要があります。
訪問介護は大切だけれど、通所介護に重点を置くようにするのが大事です。

2.多くの小規模多機能は、登録定員25名・通い15名・泊まり9名で運営しています。 実務面からは、泊まりは7名がベストかもしれません。

3.泊まりの採算性を考えると連泊者を入れることになるでしょうが、臨時の泊まりを受け入れるので6名前後で抑える必要があります。もし9名が泊まれば通いは15名定員だから、泊まり明けの通い利用者以外は6名だけになります。

4.25名の登録を考えれば、泊まりの9名と通いの6名以外の10名にはサービスが提供されません。10名への サービスは訪問である必要があると言うことです。

5.介護施設を地域に拡散させたのが小規模多機能の基本的考え方です。
施設だと朝の安否確認から起床ケア、朝食に服薬確認です。
在宅だから一度に行いますが、安否確認と服薬確認、健康確認。
小規模多機能は中学校区で考えるのは狭い範囲だから全員の家を訪問することが容易です
①朝の訪問で体調が良くない方は、通いへ。
②施設での通い利用で看護職員による健康管理等を行います。
③お昼も食事が取れない方は通いで食事だけでも良いわけです。                   ④夕方の訪問で体調が悪い時には泊まりサービスへ案内します。

訪問サービス員は無資格でも可能ですが、連携して様々な判断を下す必要があります。
通いの送迎も、拒否されれば何かがあります。
その場で訪問サービスに切り替えて様子を観察することが大事です。
通いが中断すれば連携して他の職員が送迎に行けばいいだけです。
柔軟なサービスとはどこまで柔軟なのか…です。

2012年からは、ディサービスに泊まりと時間延長のサービスが加わりました。
それに24時間地域巡回型訪問介護が加われば小規模多機能の存在意味を疑われます。
それでも小規模多機能にしか出来ない事が一杯あります。
良く良く考えて全員で運営していくことが大事です。

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